上司と部下の「飲みニケーション」について、皆さんはどうお考えでしょうか?
私は、上司から部下を誘う飲み会は「百害あって一利なし」だと考えています。
本日は、会社の飲み会(特に上司から部下を誘う飲み会)について書いていきたいと思います。
- 上司から部下を誘う飲み会は、百害あって一利なし。
- よって、安易に開催してはならない。(部下は断れない。)
- 例外的に、部下から誘いがあった場合にのみ行っても良い。
以下、私の考えをぶつけていきます。
会社の飲み会は3パターン
会社の飲み会は大きく3つのパターンがあります。
① 上司との飲み会(上司から見れば部下との飲み会)
② 同僚との飲み会
③ 他社との飲み会(会食)
それぞれの飲み会によって異なりますが、特徴を簡単に書きます。
① 上司との飲み会(上司から見れば部下との飲み会)
部署の歓送迎会、イベントの打ち上げ、上司からの誘いなどの理由で開催されます。
歓送迎会やイベントの打ち上げなどは、部下にとっても許容範囲かもしれませんが、
問題は上司からの誘いで開催される飲み会です。
後ほど詳しく書きます。
② 同僚との飲み会
仕事帰りの一杯や、親しい仲間たちとの懇親会、同期の集いなど。
ポジティブな議論の場であったり、癒しのひと時であったりと非常に良い飲み会だと思います。
会社や上司の愚痴など、日々のストレス解消にもつながります。
③ 他社との飲み会(会食)
会社間の様々な狙いや思いが交錯する飲み会。
単純に懇親を深める場であれば良いのですが、
より偉い方同士の顔合わせや商談であった場合は、下々の準備部隊も大変です。
私自身が主賓の場合は、正直お断りしたい飲み会です。
(正直、会食をしたからといって、仕事を依頼する材料・・・プラス加点・・・にはなりません。)
上司との飲み会(上司から見れば部下との飲み会)
上司が部下を飲み会に誘う理由を考える
部下が最近、
頑張っているな。
疲れているな。
ストレスが溜まっていそうだな。
こんな上司の勝手な認識で、部下を飲みに誘っていませんか?
上司は冷静に自らに問いかけるべきです。
飲みに行きたいのは、
- 部下でしょうか?
- それとも自分自身でしょうか?
部下を飲み会に誘うケースの大半は、
上司自身に時間があったり、上司自身が最近飲んでないなど
上司が「飲みたい」タイミングだと思います。
上司自身が忙し時は部下を絶対に誘いませんよね?
部下の頑張りなどを、自分が飲みたい理由にすり替えているのです。
飲み会での部下の態度を確認してみる
その飲み会で、
- 昨日は部下に色々アドバイスしてやったなぁ・・・
- 部下も喜んでいたなぁ・・・
などと「上司自身」の気分が良くなっていた場合は要注意です。
その場合は、部下が上司よりも上手(うわて)であったということを認識しなければなりません。
部下は上司に気を遣い、細心の注意を払って、
上司のアドバイスにうなずき、
時に喜び、時に笑い、
勉強になりましたとか、
明日から頑張れますっ!などと、
迷惑な飲み会に誘われたことを、ひた隠しするのです。
部下は上司よりも上手(うわて)です。
本来、上司が行うべき「傾聴(真剣に聞くこと)」を部下がしっかりと実践しているのです。
さらに、部下のひた隠しは巧妙で、
酔って気分の良い上司が、そのことに気づくことなど不可能なのです。
結果、部下の疲弊とストレスをさらに増長させるのです。
部下は上司といると、緊張したり、気を遣ったり、「一切」心休まることがありません。
これは、たとえ関係性が良好な上司であっても同じです。
上司はこの事実を認識しなければなりません。
上司が部下を飲み会に誘っても良いケースを考える
部下も大人です。
頑張った時のご褒美、疲れやストレスが溜まった時の発散方法など知っています。
上司が余計なことをする必要はないのです。
上司自身が部下のストレスなどを発散させてやったと思うのは、上司の傲慢さ以外のなにものでもないのです。
それでは、上司が部下を飲み会に誘っても良いのはどのような場合なのでしょうか?
これは部下自身が上司との飲み会を欲している時のみだと考えています。
部下が上司との飲み会を欲しているかどうかは、
周囲からの客観的な情報
部下自身から明らかに発信されるSOS/ストレスの蓄積
部下自身から直接誘われる
これらの情報や部下の言動を慎重に確認して判断する必要があります。
上司から部下を飲み会に誘うスマートな方法
部下を飲みに誘う場合は、
私(上司)の話を聞いてほしいとか、
私の都合で申し訳ないが、一杯つきあってほしいとか、
あくまで、上司から、上司の都合でお願いする形で部下を誘うべきだと思います。
そして、部下の飲み代は上司が全額支払う。
これも基本的な対応です。上司はそのために部下よりも多く給料をもらっているのですから。
繰り返しとなりますが、
部下は上司といると、緊張したり、気を遣ったり、「一切」心休まることがありません。
これは、たとえ関係性が良好な上司であっても同じです。
まとめ
本日は、会社の飲み会(特に上司から部下を誘う飲み会)について書きました。
- 上司から部下を誘う飲み会は、百害あって一利なし。
- よって、安易に開催してはならない。(部下は断れない。)
- 例外的に、部下から誘いがあった場合にのみ行っても良い。
上司の方は「上司から部下を誘う飲み」について、本日の記事の内容をしっかり認識してください。
これを肝に銘じたうえで、部下が本当に喜ぶ、あるいはモチベーションの上がる飲み会が開催できれば良いですね。
そうすることができれば、上司-部下間の関係や、組織力の向上につながります。
くれぐれも、上司の勝手な認識/都合で部下を飲み会に誘わないようにご注意ください。
それでは、また。
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