この記事では上司とは何か?を書いていきます。
まずは上司の基本のキを知ることで、あなたのサラリーマン生活を快適にする第一歩になると思います。
この記事でわかること
①上司の定義
②上司の役割
①上司の定義
①-1:辞書による上司の定義
三省堂の大辞林(辞書)によると、上司は
1.会社・官庁などで、自分よりも地位が上の人。上役。
2.その官庁より上級の官庁。
3.荘園運営の下級荘官である下司を指揮する上級荘官。
と記載されており「会社で自分よりも地位が上の人」という理解で問題ないと思います。
①-2:上司の種類
あなたに●長といった肩書がない場合は、係長、課長、部長、役員、社長などが上司にあたります。(会社や役所などによっても呼び方は様々です。)
その他に上役、職制、上長などといった呼び方もありますが、ほぼ同じような位置づけになると思われます。
上役(うわやく)・・・職場で自分より地位が上の人。
職制(しょくせい)・・・職場で労働者を管理する立場の人。
上長(じょうちょう)・・・年齢・地位などが、自分よりも上の人。
ライン長(らいんちょう)・・・局、部、課、係などのような上下の管理系列の長の人。
部門長(ぶもんちょう)・・・全体を大まかに分類した組織のそれぞれの長の人。
①-3:直属の上司
広い意味では係長~社長までが上司となりますが、あなた自身に「直接」指揮命令を行う上司を「直属の上司」と呼び、一般的にはこの上司が「あなたの上司」となります。
①-4:あなたに対して責任と権限を持つ上司
あなたに●長といった肩書がない場合は、係長か課長が(直属の)上司となるでしょう。
しかし、一般的には「課長」を上司と考えるほうがより正しいのではないかと考えています。
理由は以下の通りです。
<課長>
その会社の「管理職」であり、予算の承認や部下の人事異動など仕事上の権限が与えられています。
<係長>
基本的に課長からの指示に基づいて仕事を進めるため、日々、あなたが係長から業務を指示されていたとしても、それは課長からの間接的な指示と認識することが妥当だと思います。
<最終的にあなたの仕事の責任を持つのは課長>
何かトラブルがあった場合でも、特に社外の場合は「課長を出せ」と言われることはあっても「係長を出せ」とはあまり言われません。
上司の定義:結論
上司とは、
・あなたより地位が上であって、
・●長などの肩書きがあり、
・あなたに直接、あるいは間接的に指揮命令して、
・あなたの仕事や人事などに権限と責任を持つ人です。
そして、一般的にあなたの上司は「課長」と考えて問題ないでしょう。
②上司の役割
ここでは、上司の役割について書いていきます。
上司には大きく4つの役割があります。
・会社/上位方針を受けて自部門の役割・業務を決定すること
・決定した業務を部下に遂行させること
・部下を指導・育成すること
・部下には遂行困難な業務を自らプレイヤーとして直接遂行すること
それぞれの内容を見ていきましょう。
②-1:自部門の役割・業務を決定する
上司は、会社や上位組織の方針を受けて自部門の役割を決定し、その役割に応じた業務を決めます。
ここではわかり易く、会社の方針を「火事を起こさない」ことにします。
「火事を起こさない」という方針に対し、自部門の規模や特性に応じて役割を決定します。
・寝たばこは絶対にしない、させない。
・ストーブの周りに燃えやすいものを置かない
・こんろを使うときは火のそばを離れない
・コンセントはほこりを清掃し、不必要なプラグは抜く
※引用:総務省消防庁「住宅防火いのちを守る10のポイント」
https://www.fdma.go.jp/mission/prevention/suisin/items/r04_inochiwomamoru_leaflet.pdf
などが役割として考えられますが、自部門の特性を踏まえて役割を「寝たばこは絶対にしない、させない」に設定します。
そして、その役割を前提に、以下のような業務を決定します。
・寝室にたばこを持ち込まない
・寝室にライターを常設しない
・自宅でタバコを吸わない
・禁煙する
役割や業務は部下からのボトムアップで検討する方法もありますが、最終的にその役割や業務を決定するのは上司です。
この役割や業務が明確であればあるほど、その後の自部門のパフォーマンスは向上します。役割と遂行すべき業務の決定は非常に重要であり、ここが上司の優劣を決定すると言っても過言ではありません。
②-2:決定した業務を部下に遂行させる
決定した業務を上司が一人で遂行することは不可能ですので、それぞれの業務を部下に付与する必要があります。
・部下の現在の業務負荷(家族などプライベートも含めた確認がベスト。)
・部下の性格(積極的、コツコツタイプなど。)
・部下のスキルや専門性
・単独で進めるか複数メンバーで進めさせるか
などを考慮して付与する業務を決めていきます。
ここで注意すべきは「最終的に遂行できるか」ということです。常に「遂行できるか」を意識しておきましょう。
遂行に向けては年間で複数回数の業務の進捗確認が重要です。
(それはまた別の機会に書きたいと思います。)
②-3:部下を指導・育成すること
部下の成長は、上司が最も嬉しいことの一つです。
誠心誠意、部下と向き合うことで、部下が日々成長する姿を見ることができます。
指導・育成方法は部下の特性に応じて様々ありますが、部下が成長すると組織の総合力がUPして、組織としてできることが大きく増えていきます。
(こちらも、別の機会にゆっくりと書きたいと思います。)
②-4:自ら業務を遂行する
業務の中には部下にとっては極めて困難なものや、組織の方向性などを決定して上位に報告する業務も存在します。
これら業務は、上司自ら業務を遂行することになります。
また、近年はクオリティよりもスピードが求められる業務が増えているように感じます。
この手の業務も部下に任せるのではなく、会社/上位により近い存在である上司が対応した方が組織全体の効率が上がるものと考えています。
結論
今回は「上司とは何か?」について以下のとおりお伝えしました。
①上司の定義
上司とは、
・あなたより地位が上であって、
・●長などの肩書きがあり、
・あなたに直接、あるいは間接的に指揮命令して、
・あなたの仕事や人事などに権限と責任を持つ人です。
一般的にあなたの上司は「課長」と考えて問題ない。
②上司の役割
・会社/上位方針を受けて自部門の役割・業務を決定すること
・決定した業務を部下に遂行させること
・部下を指導・育成すること
・部下には遂行困難な業務を自らプレイヤーとして直接遂行すること
の大きく4つの役割がある。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
不慣れな記事ですが、徐々にスキルを高めて、よりわかり易く、より気づきの多くなる記事を目指してまいります。
今後ともよろしくお願いします。
hichan.eth