仕事のストレスを軽減する3つの考え方(権限編)

 

このブログ「課長の頭の中」では
大企業の現役課長であるhichan(ひーちゃん).ethが
サラリーマン生活について思うこと/感じることを書いています。

あくまで、ひとつの考え方となりますが、
サラリーマンの方は是非ご参考になさってください。


 

本日は、会社の中でそれぞれの役職や役割に設定されている「権限」と、
その権限が関係して生まれるストレスについて書いてみます。

この傾向は、けっこう的を射ているのではないかと思っています。
それではご確認ください。

 

会社の権限に関するストレスを軽減する3つの考え方をお伝えします。

その内容は以下のとおりです。

  • 自らの権限を超えた判断はしない

  • 自らの役割を見極め、それを満たしたら満足する

  • 権限者の判断に一喜一憂しない

 

とくに主任や一般従業員の方に向けた考え方です。

私はこの考え方を徹底することで、日々、サラリーマン生活を快適に送っています。

是非ご参考になさってください。

 

会社の中で設定される主な権限について

会社では役職やポジションにおうじて「権限」が設定されています。
権限とは、正当に行うことができる能力や範囲のことです。

権限とは? (大辞林より引用)

ある範囲のことを正当に行うことができるものとみなして与えられている能力。
また、その能力が及ぶ範囲。

 

<権限の例:決裁 / 判断可能範囲>

役職 / 役割 投資 経費 交際費 仕事 / 人事の権限
部長 500万円以下 1,000万円以下 3万円/人 以下 部の仕事全般
課長以下の人事
課長 100万円以下 500万円以下 1万円/人 以下 課の仕事の範囲
主任以下の人事
主任 30万円以下
一般従業員

このように役職や役割に応じて一定の権限が決められています。
そして、通常は、課長以上の役職がさまざまな社内の決裁権をもっています。

 

権限に関係して生まれるストレス

 

権限が設定される理由

なぜ役職や役割に応じて権限が設定されているのでしょうか?

それは

  • 決裁者を明示することで業務を円滑にすすめるため
  • コンプライアンスの観点から責任者を明確するため

などが考えられます。

 

また、主任や一般従業員は部長や課長と比較して

  • 知識や経験が劣る
  • 情報量が少ない(正しい判断にいたる情報が少ない)
  • そもそも責任を取ることができない

ということも事実です。

課長と部長、部長と役員など、権限の範囲はちがっていても同じことが言えます。

 

 

ストレスの原因は自らの権限を超えた行動にある

私の経験上から、周囲で疲弊しているサラリーマンの多くは、

自らの権限の範囲を超えて判断しようとしています

自らの権限の範囲内で判断していれば、それほどストレスにはならないのに・・・です。

 

<例①> 担当者:10万円の発注 → 主任:承認

権限設定が明確であればあるほど、主任は安心して10万円の発注を自らの判断で承認できます。

(ある意味、このように権限設定が明確な会社は「良い会社」といえるかもしれません。)

 

<例②> 担当者:50万円の発注 → 主任:承認

この場合、主任は自らの権限を超えるため、以下のようなことを考えなければなりません。

  • そもそも私が決裁できる金額ではないからどうしたものか?
  • 私が勝手に判断して50万円の価値がないものだったらどうしよう?
  • 課長の判断が必要だから私に相談するなよ・・・。

このケースでは、そもそも主任が判断しようとすること自体が時間の無駄です。

余計なことを考えるため、ストレスもたまるでしょう。

さっさと権限をもつ課長に判断を仰ぎましょう

 

自らに権限がないのに、権限者の決定に納得できない

自らに権限のない範囲の決定事項に満足できない人も、ストレスを溜める傾向が強いです。

権限者が決定した事項に、自らの理想や思いあって満足できないのです。

  • そんな消極的な対応でなくもっと積極的であるべきだ。
  • そこに資金を投資しても成果は限定的だ。
  • 私ならこう判断するのに、そんな判断では・・・。
  • 社長がこう判断した。うちの会社も・・・。

そもそも自分に権限がないわけですから、こんなことを考えてもどうしようもないのです。

 

権限に関係して生まれるストレスを軽減する3つの考え方

 

自らの権限を超えた判断はしない

先に書いたとおり、会社では役職やポジションにおうじて「権限」が設定されています。

その理由は、

  • 決裁者を明示することで業務を円滑にすすめるため
  • コンプライアンスの観点から責任者を明確するため

などが考えられ、

 

また、権限を持たない役割の人は、

  • 知識や経験が劣る
  • 情報量が少ない(正しい判断にいたる情報が少ない)
  • そもそも責任を取ることができない

という事実があります。

 

よって、自らに設定されている権限を超える判断を行わないようにするべきです。

万が一、自らの権限を超える判断をしなければならなくなった場合は、それ相応の理由があるはずです。

よって、万が一判断を誤っても、権限を超える判断をもとめた会社、上司の責任と割り切りましょう。

 

自らの役割を見極め、それを満たしたら満足する

以下の表のとおり、一般従業員や主任は上位者への提案が主な役割となります。

<権限の例:主任/担当者の役割を追記

役職 / 役割 投資 経費 交際費 仕事 / 人事の権限
部長 500万円以下 1,000万円以下 3万円/人 以下 部の仕事全般
課長以下の人事
課長 100万円以下 500万円以下 1万円/人 以下 課の仕事の範囲
主任以下の人事
主任 課長へ提案 30万円以下 課長へ提案 課長へ提案
一般従業員 主任経由で
課長へ提案
主任に提案 主任経由で
課長へ提案
主任経由で
課長へ提

 

このように役割を明確に意識しましょう。

権限をもっている人に決定に至る選択肢を提供(提案)するのがその人の役割であり仕事です。

適切な情報にもとづいた良い選択肢を提案することは大切ですが、あくまで「そこ=提案するまで」が仕事です。

良い選択肢を提供することに集中し、自分の中でそれができたのなら、その事実に満足しましょう。

 

権限者の判断に一喜一憂しない

最後に権限者の判断を受けた、自らのスタンスを明確にします。

権限を持たない役割の人は、「知識や経験が劣る」「情報量が少ない(正しい判断にいたる情報が少ない)」「そもそも責任を取ることができない」とお伝えしました。

 

反対に権限をもつ人は、

  • 知識や経験がある
  • 情報量が多い(正しい判断にいたる情報を多く持っている)
  • 責任を取ることができる

のです。

 

これは会社がそのように認識のうえ設定していることであり、また一般的でもあります。

基本的に自分よりも上位の方は、自分よりも多くの情報と判断材料を持っています

そして何より決定権を持っています

この事実と考え方をくつがえすことは困難です。よって、現在のポジション、役割を受け入れましょう

上位者が判断した時点で、その案件は終了です。(もちろん実務の推進はあると思います。)

一喜一憂せずに、次の案件に取り掛かりましょう

 

まとめ

本日は、「仕事のストレスを軽減する3つの考え方(権限編)」について書きました。

サラリーマンである私たちは、会社が定める権限を超えて判断することでストレスを溜めることがあります。

  • 自らの権限を超えた判断はしない

  • 自らの役割を見極め、それを満たしたら満足する

  • 権限者の判断に一喜一憂しない

これの考え方を意識して徹底することでサラリーマン生活を快適に送ることができるのではないかと思います。

実際に、私はこの考え方を徹底し、日々快適にサラリーマン生活を送っています。

ポイントは、割り切りでもあると思います。

 

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

それでは、また。

hichan.eth